サステナビリティ
100年先まで、
快適つづく。
トップメッセージ
社業(なりわい)は、サステナブル

暮らしも地球も、サステナブル
今やサステナブルという言葉が当たり前に使われるようになり、その取り組み姿勢が企業に問われる時代になりました。そんな中、あらためて当社の事業を考えると、“サステナブルな未来をつくる” ことをこれまでもずっとやってきたのだなと感じます。人々がその大切さに目覚め、社会の関心を集める前から当社はそれを生業(なりわい)としてきました。
当社が生産しているグラスウール断熱材は、住宅の暖かさや涼しさを保つ役割を果たすものです。冬、起きている時間帯は暖房を使いますが、就寝の際には暖房を切ることが普通でしょう。仮に外気温が零度以下であったとしても、住宅の断熱性能のおかげで翌朝15~18℃が保たれていれば、寒さを感じることなく、快適に起きることができます。朝、暖房を入れるにしても、冷え切った部屋を暖めるわけではありませんから、暖房費の節約になります。エアコンといい、ストーブといい、多くの国が化石資源からエネルギーを得ていることを考えると、断熱材によって化石燃料の使用量を抑え、CO2の発生を減らすことは、人々の快適で健康的な暮らしを助け、地球のサステナブルな未来につながっていく。事業を一生懸命やり続ける中、時代が求めるものと私たちがやってきたことが同じ道に重なってきたのだと感じるわけです。ちょっと感動しますね。
ムダなく つくる、リサイクル産業
断熱材にも様々な種類がありますが、私たちが扱っているのはガラスを綿状に加工した「グラスウール断熱材」です。ここでいったん、ガラスの一生に目を向けてみましょう。
そもそもガラスは、地中から掘り出したケイ砂やホウ砂といった天然の鉱物資源から出来ています。これらに熱をかけて溶かし、皆さんがよく目にする、板ガラスや瓶といったガラス製品ができます。窓ガラスは建築に組み込まれて長年使われるものですし、ガラス瓶のように繰り返し使うものも多いですね。工場でガラス製品を生産する際に発生する端材・規格外品や、市場に出て役割を終えたガラス製品をリサイクルして再利用するわけですが、これらリサイクルガラス原料のことをカレットと呼びます。カレットがグラスウール断熱材の主原料です。「地中から天然鉱物を掘り出し」、「海外・国内を輸送し」、「ガラス製品に加工する」ところまでは他業界が役割を果たされ、私たちグラスウール・メーカーはカレットに新たな命を吹き込み、リサイクル製品としてグラスウール断熱材を生産し、世に提供しているわけです。元が鉱物であり、地中から掘り出されたものですから、あらためて地中に還すこともできます。ガラスという自然由来の物質の持つ良さを使い切るビジネスモデルだと思っています。
迷いなく働けるという幸せ
とはいえ、原料のカレットを溶かすのにやはり高熱(約1,300℃)がかかります。「じゃあ、そこにエネルギーを使うし、CO2も出るよね?」と思われる方もおられるでしょう。それはその通りです。しかし、グラスウール断熱材に姿を変え建物に使われると、その先、何十年にもわたって追加のエネルギー投入なしで、熱を断ち、音を吸い取る断熱・吸音の機能を発揮するのです。長年にわたるエネルギー収支を考えれば、明らかに環境にやさしい製品を世に送り出していると私たちは胸を張って言えます。
ここまで、私たちの仕事や製品がどれだけ健康で快適な暮らしにつながり、ひいてはエネルギーの節約や環境保護といったサステナブルな社会づくりに役立っているかを述べさせていただきました。その他にも、グラスウール断熱材には「燃えない」、「施工しやすくコストパフォーマンスが高い」といった様々なメリットがありますが、私たちが仕事をする上で何よりも大きいのは、自信を持って人に勧められる製品を作り、提供しているという思いです。仕事を一生懸命にすることが、人々の快適な生活につながり、地球環境の保護、サステナブルな未来につながっていくということがすっきりと腹落ちする仕事に携わる喜びがあります。仕事をする上で、迷いなく、清々しい気持ちで取り組める…、働くうえでこれほど幸せなことはないと思いませんか?
もちろん会社としても、快適で幸せに働き続けることができる、サステナブルな職場づくりを徹底し皆さんをサポートしていきます。より多くの皆さんに当社に関心をもっていただければ幸いです。